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「志方健やか米」生育記録

「志方健やか米」生育記録

(平成24年度)

24年3月に命名された「志方健やか米」の成長記録をお知らせするページです。

志方東営農組合ではこの秋に収穫する新しいブランド米「志方健やか米」を販売する予定です。

「志方健やか米」は、マメ科植物ヘアリーベッチを栽培し、成長したヘアリーベッチを田に鋤きこむことにより、根に付着する微生物が空気中の窒素を取込み、養分として蓄える性質があります。この性質を利用して窒素系の化学肥料や、農薬の使用が半減する見込みで、まさに「生き物にも、地球にもやさしい」お米です。

志方東営農組合として今年の「志方健やか米」の作付田の、面積は927a・圃場の枚数としては56枚あります。これら圃場56枚のヘアリーベッチの成長を確認しながら「志方健やか米」を育てていきます。

1回目生育巡回調査の様子です。

11月3日~25日までに播種されたヘアリーベッチの生育状態を見て回ります。寒さのため発芽がまだ確認できていません。(24年1月31日現在)

ヘアリーベッチの発芽状況を調査しています。

志方東営農組合員・県普及センター指導員・種子会社関係総勢30人で調査中 (24年1月31日現在)

これから、月1回もしくは、2回の生育巡回調査が始まります。

2回目生育巡回調査の様子です。

第2回目の生育調査です。寒さが強いため発芽場所を探しています。(24年2月29日)

播種されたヘアリーベッチの生育状態を調査するためのチェックポイントを決めて目印を立てます。

(24年2月29日現在)

3回目生育巡回調査の様子です。

まだ時折、寒い日がありますが、ヘアリーベッチの発芽が確認されました。これから暖かくなれば、根がはりドンドン増えてきます。(24年4月13日)

場所によりますが、圃場が全体的に緑になっている場所もあります。暖かくなってきますと成長が速くなり、草を追い越して大きく成長します。(24年4月13日)

4回目生育巡回調査の様子です。

前回の調査より10日後にはヘアリーベッチが圃場全体を覆うように成長しています。植物は本当に天候により育って大きくなるものですね。(^v^)
(24年4月24日

ヘアリーベッチ独特の葉っぱが確認出来ます。

(24年4月24日)

5回目生育巡回調査の様子です。

ヘアリーベッチの紫の花が確認出来ました。

(24年4月29日)

同じようにヘアリーベッチの播種を行っていますが、成長に違いが出てきて生育が良くない状態の圃場もあり、「志方健やか米」を作付する前に何らかの手当てが必要です。(24年4月29日)

6回目生育巡回調査の様子です。

順調に大きく育ったヘアリーベッチに紫の花が咲いています。10aに対してヘアリーベッチが約4トン成長していれば、肥料は入れずに田植が出来ます。
(24年5月9日)

ヘアリーベッチの刈取

大きく育ち、田植えが近づいてきた圃場で、ヘアリーベッチの刈取実演を行い、加古川市の営農研究部会会員の方も来られて一緒に見学して頂きました。

この圃場については、コシヒカリを作付する予定です。

「志方健やか米」の田植えの準備が始まりました。

5月下旬より6月上旬にかけて、ヘアリーベッチを田の中に鋤込み土づくりを行っています。

6月中旬に田植えをする田の表面の凹凸を滑らかにするために「代掻き」をします。代掻きは、コンバインで後ろに代掻きする器具をつけて田の中をまんべんなく何度も走り田の土を均等にします。

田植えするための苗も準備出来ました。

田植えが始まりました。

6月13日~6月16日までに「志方健やか米」予定の圃場で田植えが実施されました。

「志方健やか米」を皆様にお知らせするため緑色の幟は、「志方健やか米」赤い幟は「志方東営農組合」と表示しています。

「志方健やか米」のラベルも出来上がりました。

地元の画家「久保田裕美さん」にデザインをお願いして作成していただきました。

「志方健やか米」の成長!!

6月13日に田植えを行い約1ヶ月後の7月10日の状態です。

7月18日 苗の生育調査日  株数・茎丈・茎数(株) 葉中窒素濃度の調査を行います。

8月2日 第2回目生育調査

8月7日 志方東営農組合組合の営農研究部会のメンバーで生育調査を行いました。

8月25日現在の「志方健やか米」です。

24年産で今秋に初めて出荷予定の「志方健やか米」ですが、志方東営農組合の組合員・営農研究部会のメンバーが、日々研究を重ね、より美味しく消費者の方に喜んでいただける「志方健やか米」を育んで行こうと努力を重ねております。

「志方健やか米」収穫・販売

「志方健やか米」は、お天気にも恵まれて、9月の中旬に入ると、昼夜間の気温の差が大分、大きくなり、稲穂が順調に生育していきました。稲穂は昼夜間の気温の差が大きいほど、良いと言われています。10月に入りますと、穂に段々と色付きが出始めました。

稲穂の頭がお辞儀するようになりました。

「志方健やか米」の圃場の風景

収穫の刈取り日が確定しました。10月13日から14日で予備日として15日に「志方健やか米」圃場の刈り取りを始めます。晴天が続きますと少し刈り取りを早く実施する必要があります。

10月13日からの刈取りを待つ「志方健やか米」10月11日撮影です。水分が27%以下になれば刈取りが可能です。

10月13日より「志方健やか米」の圃場に大型コンバインが入り一斉に刈り取りが始まりました

東飯坂支店「志方健やか米」の圃場での刈取り作業風景

広尾東支店「志方健やか米」刈取り作業

コンバインのタンクが一杯になりますと、コンテナに排出し、兵庫南志方ライスセンターに運びます。

JA兵庫南ライスセンター(米乾燥施設)

JA兵庫南ライスセンターの指定されたホッパーに刈り取った籾を入れます。10月13日・14日2日間で刈り取り作業が終わりライスセンターで乾燥処理を行います。

「志方健やか米」の乾燥は、自然の風と、熱処理で乾燥処理を行い水分が14%になるまで電算処理で監視しながら、24時間連続作業を行います。

  モニターで監視しながら乾燥処理を行います。

乾燥処理が終わると、籾と玄米に分け袋詰めまで自動作業で行う。

「志方健やか米」30㎏入り袋の出来上がりです。
JAが実施した、等級検査で1等となりました。

「志方健やか米」と命名していただいた、公田啓子様に当選の賞品として150kgお渡ししました。

後日、公田様より「本当に美味しく、こんな美味しいお米を食べたのは初めてです。皆様にお裾分けして食べていただきましたら皆様から、美味しいと喜ばれました。また志方東営農組合との御縁を持つことができたネーミング募集に感謝しています。」との連絡が入り、私たち組合員も早く試食してみたいと思いました。

米の販売するためには、消費者の皆様においしさをお知らせするために食味検査を行います。

ごはんの食味値

味値は、100点満点で表し、数値が高いほど美味しいお米になります。

良食味品種の増加や美味しい米作りの努力により、日本産では、60~65点が標準になっています。

検査は、近赤外線分析機で「アミロース」「タンパク質」「水分」「脂肪酸度(玄米)」の4つの成分を測定し、食方程式により食味値を出します。

 

アミロース・・・・デンプンの中のアミロースの比率を表します。

最も美味しいとされるお米は、アミロースの割合が16~17%・パサパサして硬くてまずいお米は、22~23%位 アミロースは、主に「品種・土壌・気候」により変化します。

 

タンパク質・・・・お米のタンパク質の比率を表します。

タンパク質が少ないお米は、吸水が良いため、炊き上がりがふっくらした美味しいご飯になります。日本の白米のタンパク質含有量の平均値は、6.8%です。(玄米は、7.4%)

 

水 分・・・・・・お米の中の水分を表します。

16%基準の範囲内で水分が高いほど美味しいお米になります。

15%以上の水分のお米は、低温貯蔵することが必要になります。水分は主に「乾燥・貯蔵」により変化します。

 

脂肪酸度・・・・・脂肪の参加度を測定します。

米の脂肪は、貯蔵中に徐々に酸化されるため、酸化度により古米化の進み

度合いがわかります。収穫直後の新米は、10~20mgが標準です。脂肪酸化度は、低いほど新鮮で美味しいお米になります。脂肪酸化度は、主に「乾燥調整・貯蔵・品質」により変化します。

 

※米・食味鑑定士協会のごはんの食味より参照させていただきました。

「志方健やか米」の食味検査は、株式会社サタケ RCTA 米粒食味計により検査しますと、ほぼすべての圃場で、食味値が平均83と計算されました。

株式会社サタケ RCTA 米粒食味計では、下記の表で食味値を表示しています。

食味値

評価

70~75

普通

75~80

やや良

80~85

85~100

極上

よって、「志方健やか米」は、良として普通より美味しく召し上がっていただけると思います。

また、「志方健やか米」は、硬質米で、米粒1つ1つも大きく、炊立てでなく、冷めても美味しさが変わらないとのことです。

5㎏入りの袋と2㎏入りの袋です。

白米の「志方健やか米」

「志方健やか米」の販売は、兵庫南ふぁーみんショップ神吉とふぁーみんショップ八幡の店舗で、12月中旬以降開始する予定です。

価格については、店頭でご確認下さい。

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